『May(メイ)』立ち上げの背景は、本拠地と居場所をつくりたかったから。

なんか変な話なんだけど、私は2016年4月から2018年2月までの約2年間を、「家がない状態」で過ごしました。

その間は世界や日本を、ライターやエッセイスト、メディア運営者やオンラインコミュニティオーナー、フォトグラファーやイベンター、司会業などいろいろな仕事を並行させながら、民泊のAirbnbやホテル生活などをして暮らしていました。

私の旅中の装備は、25リットルのリュックと35リットルの機内持ち込みサイズのスーツケース

きっかけは「世界一周の旅に出る」といって海外をふらふらし始めたことでしたが、2017年の一時帰国中に東京拠点で仕事をガシガシやっている時期も、「なんか、賃貸で家を借りるのは人生のタイミングとして違うな……」と思ってしまったので、結局そのまま。

それはすごくよい時間で、そもそも「こんな風に自由に、奔放に生きられる時期は人生でそんなにない」と知っていたので、楽しんでいたのですが……。

「家がない期間」って、本当に家がないんですよ(笑)。

あ、正確に申し上げると新潟県に実家があるため「帰る」ことはできていたのですが、仕事や旅でふらりしている間は、「明日は早朝フライトだから今夜は羽田空港に泊まろう」とか、「花が満開でいい時期、今週は晴れが続くみたいだからこの街の滞在を1週間伸ばそう」とか。

そんな感じの正真正銘の根無し草。

「自由でいいな」なんて思っていたのもつかの間、約2年もそんな暮らしを続けていると「私、本当に世界のどこに居てもいいんだな〜」と、虚しくなり始めちゃうのが人間の性でした。わがままですね。けれど正直なところです。

クロアチアのドブロブニク
クロアチア・ドブロブニクのSOBEのテラスにて

で、さらにはその間もずっと続けさせてもらっていたライターやエッセイストの仕事も、基本的には「寄稿」スタイル。当時は世界のどこかに拠点をつくることがまだイメージできていなかったので、「せめて『ウェブ上の本拠地』があったら」と考えたことが、May構想のはじまりでした。

そして、それを考え始めた後に私は「オンラインコミュニティ #旅と写真と文章と」を立ち上げ、今度はそこで一緒に活動するクルーたちとの「居場所」もほしいと考え出し。

私の本拠地、みんなの居場所。旅を愛するすべてのひとが、集って遊べる交差点みたいな場所になったらいいなと思って。

Mayがいつか、本当にそんな存在に育ってくれたらいいよねぇ。まずは私が、毎日小さな置き手紙を、書いていこうっと。