Byron Bay, Australia🇦🇺

誰にでも、人生で忘れられない場所はある。それがただ、私にとってはオーストラリアのバイロンベイだっただけ。

いつかどこかに、腰を据えて暮らしてみたいと。私はこの旅を妄想するよりもずっと前から、思っていた。

遠くから吹く風。刻一刻と変わる海と空の色。ゆっくりと歩く人に、見たこともない太鼓の音色に合わせながら、踊る人たち。こんなインテリアに囲まれて暮らしていきたい、と思わせる2階のテラス席のカフェに、ここにあるもの全部買っていい?と誰かに聞いてみたくなるようなショップ。

通りを歩けば間口の狭い魅力的なコーヒー屋さんや、パン屋さん、ピザ屋に、スムージー。あぁ、そういえば3日連続で食べてしまったあのキヌアボウルの味は、果たしてこれからの人生、再現できる日がきたりするんだろうか。もしできないなら、やっぱり私はもう一度あそこへ行かねばならないなぁって。

夕暮れに輝く海を見ながら、言葉が出なかった。「やっと見つけた」「これが見たかった」と、日本が冬のあの日、季節が反対側のバイロンベイで、私は「また必ず戻ってくる。次はきっと長く」と決めていた。

時折まだ呼ばれる。あの小さな街の砂浜に、波が寄せる音。

– Byron Bay, Australia