行き先に迷う vol2. 直感を信じたい、なんて言うけれど

「タイかな」とか言いながら、踏ん切りがついていなかった。理由は「行ったことがない場所が良さそう」と直感が言っていたから。

元来、私は「初めての場所フェチ」である。歩いたことがない街、曲がったことのない角、入ったことのない店、食べたことがない食事、嗅いだことのない匂い。とにかく「こんなの、初めて……!」系に弱い。あとは「今しかダメです」という「限定系」にも弱い。今は関係ないけれど。

否、関係があると言えば、ある。スリランカの南部は、今がベストシーズンだった。2018年にも、一度スリランカへ行こうとしていた。けれどちょうど雨季真っ只中で、「今じゃないなぁ」と思って、諦めたのだった。

今、行きたい国はどこだろう?と考える。スリランカ、チベット、ネパール、ヨルダン、ウズベキスタン、マダガスカル、ルワンダ。次いでアイスランド、ブラジル、チリ、グアテマラ。筆頭に来るのがスリランカなのであれば、じゃあもうスリランカでええやないか、と思う。

そもそも、私には決断力というものが欠けているのだ。「気持ちに正直に、一番違和感のない選択肢がしたい」「それでいて、経済的合理性がある程度担保されている選択肢だと、なお良い」。前者だけでも曲者なのに、後者がついて来ると、もうどうしようもない。感情を重視したいのか、合理性を重視したいのか。

というかそもそも、「旅の合理性」とはなんだ。

この場合、「踏ん切りをつける」というのが、もっとも重要なタスクである。航空券の最安は、成田発着、タイ・バンコク経由、スリランカの首都・コロンボ行きで往復7万5千円。

旅の期間は、大体2週間。別に1ヶ月でも2ヶ月でもいいんだけれど、今回は2週間と決めた(理由はまた、別の機会に話せたら)。

とにかく私は、スリランカに強く惹かれ始めていた。去年の暮れくらいから、「タイかな」とずっと思っていたんだけれど。タイは世界で一番多く訪れたことがある国だった。5回なのか、6回なのか、もうあんまり覚えていない。滞在先として考えていた、タイ第2の都市・チェンマイと離島のピピ島は、まだ1回しか旅をしていなかった。だから、2回目のゆったり再訪も、いいかなと思うんだけれど。

やっぱり元来、私は「初めて」に弱いのだ。

ぐだぐだ、グダグダ。正解なんてないのだから、早く決めればいいのに、なんだか「旅の行き先」って、「これからの未来を左右する決断」にも似ている気がして。そして実際に今までそうだったから。なかなか決められない。これが私の旅のスタイルだとしても、さすがに自分で少し「いやんなっちゃうわ」と思うくらい、今回は決まらない。

amazonで「スリランカ るるぶ」と検索して、契約している「kindle unliited」でスリランカのガイドブックをダウンロードする。ふむふむ、スリランカはこんな国なのか。インドの南に浮かぶ、シーギリヤロックとアーユルヴェーダ、紅茶の国。「蚊がたくさん飛んでたよ」という友人の情報だけはある。でもなんだか、惹かれてやまないのだ。